学歴だけはある姉と知的障害の妹

学歴?知的障害?その評価に偏見はないですか?

想像力

○別れの時期

3月は別れの時期だと強く実感した

私(姉)が大学4年生で卒業の年だから

余計に多く感じるのかもしれない

 

高校卒業の時はそれほど別れを感じなかった

高校から大学へは内部進学率が高く

・学生同士の関係が残る

・同じキャンパスにいる

・同じ大学同じ学部へいく

という【一緒にいる人】が沢山いた

 

中学までの地元の友達には

【就職する人】も多くいた

でも実家に残る、県内の職場、近い場所、

そういう話が多かったように記憶しているし

長距離通学を高校でしていた都合上

【頻繁に会っている友人】はいなかったから

【連絡を頻繁に交わす友人】には変化がなかった

 

けど今回は違う…

【就職する人】【一人暮らしを始める人】

それらが大多数のタイミングに

【学生を続ける】【実家に残る】

というイレギュラーな人間になった

 

私は関西圏にいるが

いわゆる【上京】をする人は多い

上京はしなくても【会社の寮】【社宅】

そんな話は沢山聞く👂️

 

そして彼ら彼女らは今から半年間は

【有給】を取得できない

忙しい【新人時代】に突入する

私にある【夏休み】はみんなにはない

 

遊ぼう、会おう、なんて簡単には言えない

そう感じた

 

社会人の生活は私には想像できない

社会人になる友人達も想像できないらしい

 

そんなこんなで

みんな最近ブルーな気持ちらしい

 

○想像できること

想像できる範囲でいうと私は

【一人暮らしをする】技量・自信がない

 

生活力が低すぎるから

・料理が苦手

・洗濯が苦手

・掃除、片付けが苦手

・予定を立てるのが苦手

マルチタスクが苦手

・締切がボンヤリしているタスクが苦手

 

家での生活は

私が苦手なものが多すぎる🌊⛈️

 

○妹の友人

妹の友人(知的障害者)が一人暮らしを始める

という話を聞いた

 

彼女は軽度知的障害で

学力は知らないが

日常会話には全く問題がない

 

友達と泊まりの旅行にも行くようだし

金銭感覚もある程度身に付いているんだろう

 

彼女は

行きたい学校ができたらしい

学費ローンという制度も見つけたらしい

仕事もきちんと見つけているらしい

何より親元から離れて独り立ちしたいそうだ

 

しっかりしてる

私よりよっぽど自立心がある

すごいな~、知的障害なんて関係ないな~

 

……本当にそうなのかな?

 

彼女がしようとしていることは

・初めての一人暮らし

学校へ行く

仕事もする

これらの両立である

しかも同時に始まる

 

彼女は学校が苦手だったらしい

納得は行く

・うまく行かないと逃げ出してしまう

・かんしゃくを起こして泣き叫んでしまう

・感情のコントロールが苦手な特性

こういう印象の人だから

 

親元を離れ、一人暮らし

好きな分野が学べる学校。

そのためのお仕事。

表面的な良い部分しか見えていないのでは…

 

良くも悪くも助けがない

指摘、修正、課題がある学校。

忙しい生活。

裏側、しんどさは見えているのだろうか

 

 

反抗期の中学3年生が

高校から独り立ちしてやる!

と意気込んで遠くの高校へ行くような

そんな感覚かもしれない。

 

【1人で暮らしたい】

【したい勉強がある】

遠くの学校を言えば達成できる

【お金が足りない】

仕事をしたり、ローンを組めば良い

「よし!これで親を説得する!いける!」

 

お金のことまで考えられて

情報を自分で集められて

しっかりしているように見える彼女には

その後の生活は本当に見えているのだろうか

 

もちろん、彼女には頑張ってもらいたい

自立できる姿を見せてほしい

そういう願いはある

 

だけど

大きく傷ついたり、

大きく挫折したり、

事故に遭ったり、

そういうことは怖いなと思う

 

彼女が想像している輝かしい生活

本当に待っていると思う

 

でもそれに勝るとも劣らない

努力、忍耐、日常生活が待っているとも思う

 

感情をぶつける相手もいない

逃げ出すこともできない

逃げたことは

数分後、数時間後、数日後の自分に

しっかり戻ってくる

 

そういう生活だと思う

(一人暮らししたことないから知らんけど😅)

 

理想やキラキラした部分

世の中に溢れていて、想像も容易くて

 

苦しい、見せたくない水面下

見えないし、想像はしたくない場所

 

社会人目前の友人たちに見えない

社会のなかでの一人暮らし

彼女には想像できているのだろうか

 

○私の友達

私の知的障害の幼馴染み

【大学生】の私

【沢山お出掛けしている】と思っていた

 

そんなわけないじゃん…

 

平日毎日片道2時間かけて学校行って

レポートがたくさんあって

週末や放課後はバイトにも行って

 

コロナ禍で通学時間はなくなっても

レポートが増えて

授業動画は授業時間より長くて

資格の勉強もしなくちゃで

バイトもしていて

 

通学とオンライン併用の時期は

移動時間に気を遣いつつ

オンラインの授業もみなきゃいけなくて

時間割通りの生活なんてできなくて

バイトは決まった時間にやってくる

 

遊ぶ時間なんて、遊ぶ日なんて、

月に一回あれば良い方だよ!!

 

でも知的障害の彼女に入ってくる情報は

テレビやSNSに溢れている

【大学生はキラキラ遊んでいる】

という姿ばかり

 

だから

「遊ぼうよ!なんで遊んでくれないの?」

そういう話になる

 

一から十まで全部さらけ出して説明して

それでも

「じゃあ、あの遊んでる大学生とあんたの違いは何?みんな遊んでるじゃん!」

 

彼女の想像力と理解力では納得できない

 

それが月に一回の姿なのよ…

 

一回遊べたときに話をゆっくりしたから

なんとか伝わって遊びの催促はなくなった

 

けど

 

それだけ皆が隠しているしんどい部分

彼女には想像できない世界なんだと

思い知った( ;´・ω・`)

 

もし妹の友達が

そういう部分に全く気づいてなくて

キラキラした部分だけを期待して

【頑張らなきゃいけないことはわかってるよ!】

というだけの気持ちで挑んでいるなら

 

結構キツイ衝撃最初の3ヶ月くらいで体感すると思う。。。

マジで。。。

マジで。。。

 

なぜなら高校1年生の私がそうだったから

【↑この話はまた別の記事に書こう】

と今の私は思ってる🤔

 

○まとめ

初めてのことって想像できないし

不安がどんどん増えていく

ポジティブな性格の人はそうでもないかもしれないけど

やっぱり想像できないことって人間不安になると思う

 

だけど

それは自分が想像できていないことを自覚してるから

そういう風に考えられるんだと思った

 

想像できなくてブルーな気持ちになってる友人たちと

想像できていないことに気付いていないかもしれない妹の友人

みんなが4月からできるだけ幸せに過ごせるといいな~

幸せな報告をみんなから聞きたいな~

 

もちろん愚痴も聞くし

私も相談をするかもしれないけどね!