学歴だけはある姉と知的障害の妹

学歴?知的障害?その評価に偏見はないですか?

きょうだい児まとめ

ここまでの流れ

① きょうだい児1 - 学歴だけはある姉と知的障害の妹
↑「きょうだい児」って単語嫌い!

② きょうだい児2 - 学歴だけはある姉と知的障害の妹
↑「きょうだい児」って単語に対する拒否感はどこから?

③ きょうだい児3 - 学歴だけはある姉と知的障害の妹
  きょうだい児3-2 - 学歴だけはある姉と知的障害の妹
  きょうだい児3-3 - 学歴だけはある姉と知的障害の妹
↑「きょうだい児」ってひとくくりにできるわけないねん

まあざっとこんな感じです。
今回は主に3のまとめですが、この話題を締めたいなと思います。

〇まとめ

ポンコツ姉がシスコンな理由を
・地域・学校が障害者にやさしかったから
・親が上手に兄弟仲の良いように育てたから
ポンコツ姉の妹ちゃんは愛想がいい障害特性だから
って評価されることは本当に多い

もちろん、地域や学校は恵まれてたし
両親の育て方もあっただろうし、私も妹も友人には恵まれてたと思う。
妹の障害特性が言葉が苦手で幼く愛想がいいとかわいさがよかったのかもしれない。

 

でも同じ地域で同じ学校に通っていても
障害のある兄弟のことが嫌いで、
きょうだい児だからいじめられたと訴える人はいるし、

私の友人でも出身地域や出身校が違えば
障害者との距離感や「偏見・差別意識を持たない」の意味が異なるし、

同じ家族で、同じ障害児だとしても
障害児に対して持っている感情、意識が全然違うことだってある。

私がブログに書くよく知った障害児、障害者っていうのは
知的障害、発達障害、または発達障害を伴う知的障害の家族がほとんどです。

それでも色々なことが違ってきょうだい児同士の考えが合わない。

きょうだい児には
身体障害のきょうだい児、難病のきょうだい児、精神障害のきょうだい児
いろんな兄弟がいて、いろんなきょうだい児がいて、

なのにざっとまとめて

きょうだい児のコミュニティー
きょうだい児への支援、
きょうだい児のための活動、

「仲間がいるよ」なんておかしくない?
ってか勝手に支援の対象にしないでほしい。

 

年の差が大きくて親みたいに動いてる上の子がいたり、
年子の兄弟で上の子の世話まで手がまわらないだったり、
共働きか否かでも親子の距離が違ったり、
兄弟1人がスポーツや勉強や芸術で大活躍してて他の子が置いとかれたり、

別に兄弟が障害や病気じゃなくても
家庭には様々な事情があるのが当たり前で

なのに「きょうだい児」だけまとめて

「きょうだい児の抱える問題」
「きょうだい児の抱える悩み」
「きょうだい児ゆえの苦悩」
「きょうだい児のための支援」

そんなものないよ!いらないよ!!

それが必要だって思ってる世の中を変えてくれよ…

 

私が「きょうだい児ゆえの苦悩」を挙げるなら
「妹ちゃんに障害があってお姉ちゃんは大変だね~」
という言葉を飽きるほど聞いたことだよ
「知ったように言うんじゃないよ!」
「別に特段大変だった記憶はないよ!」

こういう返事を遠まわしに冷静にしたってさ、
みんな大体いうんだよ
「やさしいお姉ちゃんだね~」
「いやいや絶対がんばってるよ~」

何を知ってるんだよ。何が大変だと思ってるんだよ。
なんで大変だと思ってるんだよ。教えてくれ。

 

障害者家族は大変で障害者の兄弟姉妹が割を食って生きている
ってそんな認識が一般論になっている世の中を改善する方に
きょうだい児支援団体は動いてほしい。
しんどい思いしてるでしょ、支援はあるからね、コミュニティーはあるからね
って差し伸べるその手が私は嫌い。

私は健常児で、他の人と何の違いもなく、楽しく生きてるよ。
むしろ障害者に近いことで得た視野の広さを強みとして生きてきたよ。
なのにきょうだい児はハンデだっていうの?
私のこの現状はハンデを負った状態だと言われなきゃいけないの?
この立場だったから得たものいっぱいある。
妹が障害児じゃなかったら、今の私はいないよ。

高学歴もないだろうし、
持ってる資格はほとんど知らないものだっただろうし、
大学院に進学することなんてきっとなかった。
研究テーマが障害者に関わるものだから

私の学歴・肩書きは知的障害の妹にプレゼントしてもらったようなもの。
私の考え方、価値観、面白さを与えてくれたのも妹。

特技も向上心もない、勉強に興味もないポンコツだけど、
ちょっと障害者に詳しくて、ちょっと道徳心が強くて、
その特殊性から優等生の枠に入ってて
いい進路を歩めてるのは妹のおかげな気がしてる私からみると
差し伸べられる手の意味が分かんない。

ある意味、
世間が作り上げた「きょうだい児」の偏見をうまく利用して
勝ち上がってきたのかもしれないですけどね。
自分のことになるとうまく評価できないけど。

そんな感じで
障害児が兄弟にいる=きょうだい児=大変で支援すべき
なんて認識、知ったこっちゃないタイプで
きょうだい児同士の悩み話、全然共感できず生きてきたので
今回長々とブログに書いてみました。

 

以上
ポンコツ姉でした٩( ᐛ )و