学歴だけはある姉と知的障害の妹

学歴?知的障害?その評価に偏見はないですか?

きょうだい児2

前回のブログで
「きょうだい児」という表現が嫌いだ~
って内容を書きました。

きょうだい児1 - 学歴だけはある姉と知的障害の妹


でも結論として「『きょうだい児』へのサポートは必要だ」とも書きました。
とにかく整理したいっていう気持ち先行のブログで
支離滅裂、要点不明なブログだったかもしれません

今回のブログでは、
前回のブログってどんな考え方から書かれてるの?
あのブログを通して訴えたかったことって?
という部分を書ければと思ってます。

 

なので前回のブログに目を通してから
今回のブログを読んでもらった方が全体像が見えると思います。

冒頭に載せたリンクが前回の「きょうだい児1」なので
お時間ある方はそちらを先にお読みいただけると幸いです。
↑なんとなく丁寧٩( ᐛ )و
ポンコツ姉、文が短くならんので、申し訳ない。

 

 

 

〇何から書こうか

前回のブログで唯一説明できた表現が
「きょうだい児」って表現、好きじゃない!!!
って部分だけなんですよ。多分

 

この主張すら、十分に説明できてないかもな~
語弊がある状態で伝わってしまうかもな~って
そんな感じの内容なんです。

だから今回もきっとうまくは言語化できないのです。
前回の尻拭いというか、補足説明からスタートすることにします。

 

 

〇私が単語に拒否感を抱く原因と改良案

・拒否感を抱く原因

「きょうだい児」の定義が
【障害児者が兄弟姉妹にいる人】とされていること

 

・改良案

「きょうだい児」の定義を
【障害児者が兄弟姉妹にいることで不利益(ばかり)を被った子ども(人)】にする
大体こんな内容を前回のブログでは書いたはず

 

・改良案(改)

でも前回、この定義にも納得いかない。って書いとるんです"p(-x-〃) イジイジ
ってことはさらに改めないと……

「きょうだい児」の定義を
【障害児者が兄弟姉妹にいることで不利益(ばかり)を感じた子ども(人)】
とかどうでしょう?

とかどうでしょう?って言ったって
納得いってないのは皆さんじゃなくてなんでね、
困るわ!って感じかもですね…。

この違いって伝わるものなんでしょうか?
皆さんに確認したい点です。

 

〇「きょうだい児」に込めたい想い

今の私の性格・視点・好み・価値観には妹が大きく影響しています。
これは大前提です。

でも私はこれに対して否定的には感じていません
むしろ感謝しているくらいです。

だから「きょうだい児」としての経験
苦しみ、忍耐、闇などネガティブなものじゃない
と認識しています。

 

妹が大好きで、妹の集まり・障害児者の集まり、それなりに行きます。
兄弟姉妹の姿って見たり見なかったりで、私は行きすぎだと自覚しています。

とはいえ、
そういう集まりで出会える「きょうだい児」は
基本的に障害のある兄弟姉妹のことを好意的に見ている人たちです。

 

一方で、障害当事者側とたくさん出会ってる私は
イベントに出てこない「きょうだい児」も知っています。
「あの子(きょうだい児)、あの子(障害児)の兄弟だよな~」
「あの人(父親など)、あの子(障害児)の家族だよな~」

家族だからイベントで一緒じゃなくても、一緒にいる所を見ることはある。
兄弟だから、姉妹だから、顔や名前が似ていることだってある。

そして何より
障害児者のコミュニティーなんて小さなものだから、
片方を知っていたらもう一方を知ることはある。
だって「保護者」一緒なんだもん。
同じ保護者がついてきてたら、ほぼほぼ兄弟でしょ

でも隠してるから出てこなかったり、
嫌ってるからついてこなかったり、
事情があったり、まあ色々だよな~と思います。
ただ忙しいだけって人ももちろんいますよ~。

兄弟を知っているということは、
うっすらと兄弟姉妹の関係性を知っているんです。

 

「あいつ(障害児)のせいで、僕(きょうだい児)はいじめられてる」
「あいつ(障害児)のせいで、私(きょうだい児)はやりたいことができない」
「あいつ(障害児)のせいで、俺(きょうだい児)に親はかまってくれない」
「あいつ(障害児)のせいで、自分(きょうだい児)は将来自由がない」

これらの考え方を聞いたことがないわけじゃない。
これらの考え方を見たことがないわけじゃない。

 

上の4つのセリフでなぜ「きょうだい児」の一人称が違うかって
私が23年間生きてきて知り合ったことのある「きょうだい児」が
言っていたことを要約すると…みたいな内容で、
それぞれの一人称を連想して書いてるからです。

 

だから前回のブログの最後は
〇きょうだい児へのサポートは必要
でまとめてるんです。

大変な思いをすることを否定はできません。
だからサポートをする必要があるのが現状かもしれません。

だってこれきょうだい児が苦しむ話だけど、
きょうだい児が悪いかっていえば、そうとは言い切れないから。
いろんな意味でのサポートは必要だと思うから。

 

でもいつまでも
「きょうだい児」へのサポートを増やしていったり
サポートを要する「きょうだい児」が増えていくことは
望まれた未来、目指すべき未来ではないというのが私の考えです。

だって
【きょうだい児はサポートしてあげるべき対象だ】
って言ってる間は
【きょうだい児はしんどい環境にある】
って認めている状態、それを当たり前としている状態なんです。

「障害児」から取った「きょうだい児」
「障害児」「きょうだいにいる」から「きょうだい児」

そんな感じでこの表現を使い続けてしまったら。。。

 

障害児が兄弟姉妹にいたら、しんどい環境だ
ってなっちゃうじゃん!?
これが嫌で、この表現が嫌いなの!
伝わりますでしょうか?

堂々巡りになってる気がしてきた…。

そんなこんなで私が実際聞いたことのある4つの主張

  1. 「あいつ(障害児)のせいで、僕(きょうだい児)はいじめられてる」
  2. 「あいつ(障害児)のせいで、私(きょうだい児)はやりたいことができない」
  3. 「あいつ(障害児)のせいで、俺(きょうだい児)に親はかまってくれない」
  4. 「あいつ(障害児)のせいで、自分(きょうだい児)は将来自由がない」

これらを私がどういう風に捉えているかって話をここからは書きます。

 

1.「あいつ(障害児)のせいで、僕(きょうだい児)はいじめられてる」

これは障害児が兄弟だから、いじめられている
あいつ(障害児)じゃなければ、僕(きょうだい児)はいじめられなかった
そういう意味です。

これだけ見ると、
兄弟が障害児だったばかりにかわいそう、大変な思いを…
心的フォローが必要だね…
って話になってしまうのかもしれない。

それは断じて違う!!!!

あ、心的フォローはしてあげて。普通に、いじめ受けた子として。
カウンセラーさんや心理サポート、集まりは大事!!

これってホントに「あいつ(障害児)」が悪いんですか?
というのが私の疑問です。

質問を変えます。

兄弟姉妹に障害児がいたら、いじめるんですか?
兄弟姉妹に障害児がいたら、いじめていいんですか?

違うよね!?!?

兄弟姉妹に障害児がいたらいじめられる
兄弟姉妹に障害児がいたらいじめられる可能性が高くなる

この認識、この世の中、この文化がおかしいんでしょ?

変えなきゃいけないこと、根本的に解決しなきゃいけないこと

【障害=いじめの原因】という
この認識を変えなきゃいけないよね!?

障害のある人が原因だって解釈できてしまう現状を解決しないと
一回は苦しんだうえで、心的フォローを受けるという
苦しむというワンステップがなくならないじゃないですか!!

「きょうだい児」の定義を
【障害児者が兄弟姉妹にいることで不利益(ばかり)を感じた子ども(人)】
に変えた上で
目指す先は「きょうだい児」がいない世の中だと思う。

 

 

2.「あいつ(障害児)のせいで、私(きょうだい児)はやりたいことができない」

これは障害児が兄弟だから、やりたいことができない
あいつ(障害児)じゃなければ、私(きょうだい児)はやりたいことができた
そういう意味だと思います。

 

これだけみると
兄弟に障害児がいると不自由なんだな~とか
思われそう。

それはちょっと違う!!!!

これね、大きく分けて2つくらいのパターンがある。

①時間・費用が障害児の方に割かれるため、実際にできない。
②時間・費用が障害児の方に割かれるのを言い訳に、チャレンジしない。

これ②の方は「あいつ(障害児)のせいで」って言いつつ
きょうだい児本人に原因があることが多いのでマジで腹が立つ!!

障害児を盾にして、言い訳の出汁に使って、
自分が失敗するのを恐れてやらんかっただけやのに
させてもらえなかったって同情買って。ズル過ぎるやん!!
っていうパターンもあるんです。皆さん。これが内情・現実です。

この②のパターンの場合、
被害者
出汁に使われた障害児と育児を批判される両親ですよ。
なのにフォロー・同情されるの
きょうだい児!!!なのよ。
腹立つわ~~~!!!!(σ`д′)σムカ
(実例のため、ポンコツ姉の私情・私怨が…٩( ᐛ )و)

このよくない例はさておき
①のパターン、これは本当にかわいそう。
心配するべくきょうだい児です。

まず費用面
これは両親が受けられる支援をすべて申請できているか。
そこに対するアクセスの良さを機関が持っているか。
コレが根本的な問題です。

障害者支援に限った話ではないと思いますが、
支援関連って結構調べ込まないと出てこないもの多くないですか?
支援する気があるならもっとわかりやすくしてくれよ~と思ったりします。

医療費も違ったり、教育費も違ったり、色々あるっぽいです。
親じゃないんで詳しくないっすけど。
障害者医療費助成制度、特別支援教育就学奨励費とかね。

これは出ていくお金を抑えるという支援。
きょうだい児のサポートではなく、
障害者本人または家族への支援です。

でもこれって結果的にきょうだい児のためになる制度たちです。

きょうだい児直接の支援じゃないけど、
それなりにきょうだい児が救われる制度だと思います。

 

次に時間面

ここにも受けられる支援を知っているか。という問題が付きまといます。
私は知的・発達障害の人たちの支援しかわからんけど、
身体障害や難病の方たちにもフォローアップとかあるんでしょうか

放課後デイサービス、最近増えているように感じます。
簡単にいえば知的障害、発達障害の子たちの学童保育的なやつです。
ただし、親が仕事してなくても入れるはず。
生活能力や職業訓練など施設・運営の方針次第で結構学びもあったりする場所です。

遊びや宿題が中心の事業所もあれば、
パソコンを教えてくれたり、作業を教えてくれたり塾っぽい所もあるらしいです。
塾よりは絶対安いし、障害を理解している環境だし。
そして送迎(学校ー施設ー家)も施設が担当するということも聞きます。

これの何が時間面かっていうと、家に障害児がいない時間を生み出せます。
(私は妹好きすぎて寂しい派でしたけど)

家族が落ち着いて家事をできる時間が作れます。
親が障害児ではなくきょうだい児の話を聞く時間が作れます。
親が障害児に拘束されない時間ができます。

きょうだい児に割ける時間、心の余裕が少しできるのではないでしょうか。
きょうだい児が「やりたいことをやりたい」といえる
時間的チャンスが増えるのではないでしょうか。

費用面にも影響があるかも。
放課後デイサービスを利用し始めて、親に余裕ができて、
パートタイムのお仕事ぐらいはできるようになったという方もいたりします。

 

移動支援、ガイドヘルパーを聞いたことありますでしょうか。
これは余暇活動の支援なので、放課後や休日に使えるものです。
障害児者とヘルパーさんでお出掛けに行く感じです。

例えば障害児とヘルパーさんに週末数時間出かけてもらって、
きょうだい児の習い事の手伝いを親ができる時間、
相談にのれる時間を生み出すことができると思います。
等級によって1か月の上限時間が決まっている支援が多く、
ヘルパー不足の事業所も多いので、月に何時間使えるか…
という意見もありますが、

私はガイドヘルパーのバイトをしてて、
1日に11時間お出掛けしたこともあります。
これは障害者本人が参加したいイベントへ!!でしたけど。

5時間くらいの利用で水族館へ!という利用者さん宅で
保護者様「私も今日外出します。友人と遊びに行きます。」
とご連絡いただいたりしたこともあります。

家族にとって自由な時間になるという考え方もあると思います。
きょうだい児の何かに時間を使えるようになる場合もあるのではないでしょうか。

時間面、費用面が分かりやすいので挙げてきましたが、
結局こういう負担軽減の支援、制度を受けられることによって、
親や家族にとって少し余裕ができるんです。
時間・費用だけじゃなく、心・精神的にも。

それらの余裕ができることで、
きょうだい児がやりたいことを言い出しやすい環境というのが
整っていくのではないでしょうか。
「させてもらえなかった」「やらせてもらえなかった」なんて
後悔、憎悪、恨みをもって精神的に負けちゃったきょうだい児を生み出してから
その子、人たちを救う支援、フォローを行うのではなく、
根本的な支援、フォローをして
【障害児者が兄弟姉妹にいることで不利益(ばかり)を感じた子ども(人)】
生み出さない努力をしてほしいと思ってます。

 

 

3.「あいつ(障害児)のせいで、俺(きょうだい児)に親はかまってくれない」

これは障害児が兄弟だから、親がそっちにかまっている
あいつ(障害児)じゃなければ、俺(きょうだい児)は親にかまってもらえた
そういう意味だと思います。

これは正直言って、さっきのやりたいことができないとほぼ一緒。
きょうだい児優先の時間を作りましょう。それがまず一歩目です。

あときょうだい児もわきまえましょう
「てめぇは支援受けられる側じゃないだから、自立も自律もできるようにならねぇといけねぇんだよ。支援を受ける必要があって支援を受けられる障害者と同じ教育・扱いを受けられるわけがねぇだろうが!!何甘えたこと言ってんだよ(例外はある)。」

これも実例を知っていてその人へのイライラがあるため私も感情的です。

もちろん、難病の方のご兄弟とかで、
支援以前に通院や入院や手続きやに親がてんやわんやで
家事を自分がしないといけなくて、親に甘えたりする余裕なんてない
という現状を生きるきょうだい児もいると思います。
だから例外はあると言ったりするわけですけど、

結局親に代わる何かってないわけだから、
親を楽にするための支援が必要なんです。
障害児を恨むのは違ってて、支援を設けない公共を恨みたい私は。
(私は恨みないけど。その本当の意味で苦しんでる人を見るとね。)

ちなみに実例にイライラしているのはですね。
兄(きょうだい児)/弟(障害児)という兄弟で
障害児である弟の方がよっぽど割を食ったのにわがまま言ってるのは
きょうだい児の兄だがら私はイライラしてるんですよ。

そこの兄はかまってもらえないだの。親は俺のこと大事にしないだの。障害児が兄弟にいて俺はかわいそうだの。ただただ文句を言っているようなやつで。
そのくせして自分は同学年の障害児いじめてやがるし、
勉強もせず、部活も雑にしか参加せず、えばって、不良になって、
先生に親が呼出されたりして、かまってちゃんの暴走としか言いようがない。
ガラス割ったり、友達と遊んでて救急車学校に呼ぶような事故したり、
挙句の果て少年院手前まで行ったんじゃなかったかな~
弟の世話ばっかりで俺のこと見てない親と、親を独占してる弟が悪い。
みたいな言い分だったらしいし

そんな問題児なお兄さんが通ってた中学校にはお母さんも落ち着かないし、
世話のかかる弟だって先入観も学校としては持ってしまうし、
先生と親の信頼関係が成立しないもんだから、

支援学級で過ごせる程度の軽度の弟くんだったのに、
小学校でお友達も多かったみたいなのに、
支援学校の中等部に進学することになってて、
もうちょっと長く健常のお友達とも仲良くしてたかったな~
とか思ってたかもしれないですね。
弟くんとは直接の知り合いじゃないんで本人の話は聞けてないですけど。
まあ支援学校で生徒会長を務めてて優秀にご活躍でした!!えらい!!

兄の方は同学年の人なんで、本当に、マジで、なんか、もう。言葉にならん怒り。
先生たちが小声で『同じように兄弟に障害児がいてもこれだけ正反対。世間の障害児の兄弟は…なんて信用できない…』と言ってる声が聞こえて
「聞いたってバレたらヤバいかも💦」って逃げたことあるし。

この例は本当に、
この長男を持った親御さんと障害児の弟くんがかわいそうすぎる例で、
きょうだい児だからとかいうフォローに甘えんなよ!!
って兄を説教したくなるような例です。

こんな例もあるから「きょうだい児」=「支援の対象」なんていやんだよ。
それが当たり前になっていい立場じゃないと思う、私は。

こういう考え方だとしても
【障害児者が兄弟姉妹にいることで不利益(ばかり)を感じた子ども(人)】
であることには変わりはないので、
かまってちゃんが暴走しないための障害者家族を支援する制度は
整えていただけると幸いです。

 

4.「あいつ(障害児)のせいで、自分(きょうだい児)は将来自由がない」

これは障害児が兄弟だから、将来世話を焼かなきゃいけない
あいつ(障害児)じゃなければ、自分(きょうだい児)は自由に将来を選べる
そんな感じかな。

 

【2.やりたいことができない】の影響も受けていそう
きょうだい児の将来への不安です。
つまりひっくり返せば
【2.やりたいことができない】の解決案も使えるということでは?

障害児本人にとって嬉しいことかどうかわかりませんが、
通所施設や入所施設、グループホーム、支援を受けながらの一人暮らし
障害者が生きていくための制度はあります。
もちろん不足しているのが現実かもしれませんが、
それは福祉職に資格手当とかが薄い現状の方が問題でしょう。
こういう風に考えれば命を預かれる仕事だとも思うんだけど٩( ᐛ )و

福祉職はさておき、
利用できるものは全部使っていこうよ。

だって兄弟姉妹がいない障害者だっているじゃないですか。
保護者が亡くなったら、その人たちって生きられなくなるんですか?
ちがうよね。そうじゃなく、なにか制度が救ってくれないと
日本国憲法第25条
・すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
・国は、すべての生活部面について、社会福祉社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

これを国が守ってないことになるじゃん٩( ᐛ )و

時々聞く将来の心配の中には
「親が死んだら、あいつ(障害児)の世話を自分(きょうだい児)がしないといけない」
って話。
「だから近くに住んだり、転勤の少ない会社選んだりって選択肢が限られる。」
っていう理由での将来の選択肢の狭まりを感じるらしい。

何の責任感なの?
重度なら、上に書いた通り制度を使う方向に努力してみたら良いんじゃ?
多分ね、障がい者だって、家族の時間や将来を拘束してまで
世話焼いてもらいたいとは思ってないよ。知らんけど。

軽度だと利用できる制度が減ってしまうから
家族が面倒を見ないと💦という人もいるけど
それも違う気がするな~
制度を受けなくても本人ができるはずという診断なんだから
本人ができるようになることを目指すサポートを早いうちにしておくことが
本来のサポート、家族による支援だと思う。

我が家の方針はそういう方針。
世話は焼きます。
自立・自律のために。だから甘やかさない。

移動支援・ガイドヘルパーの利用方法が代表例かな。
本人が忙しくしてて、遊ぶほどの時間数利用できないっていうのもありますが
買い物練習として利用しています。いわゆるおつかいですね。

まずはスーパーを歩いて、頼まれた商品を買うことから、
レジの様子はヘルパーさんに見てもらいます。
商品を見つけられず、焦ったり、イライラしてたら
ヘルパーさんに助け舟を出してもらいます。

ヘルパーさんが店内の表示を見ることを提案したり、
店員さんに聞いてみることを提案したり、
聞くときに使う言葉を教えてくださったり(話すのが苦手)、
代わりに聞いて、聞くお手本を見せてくださったり(覚えるのは得意)、
そうやってスーパーでの動きを覚えていきます。

商品を見つけることはもう問題なくなりました。

支払いお釣りを受け取ることが苦手です。
お釣りはあったりなかったりするからです。
レシートを受け取れているので、受け取れそうですが、
お釣りより先にレシートだけ渡されると、
終わったと思って去ってしまうことがあります。

だからICカード等チャージした金額使えるカードで初めは練習しました
お釣りがないので、妹にとってはわかりやすいです。

無人のレジや人に渡すのではなく機械にお金を入れるレジでは
機械は渡す順番が前後することがないので
現金で払うことにチャレンジしています。
同じお店の同じレジが、レシートを先に出したり、お釣りを先に出したり
そんなランダム性は持ってませんから。

時間はかかりますが、
現金支払いできるようになってきています

他のお客さんや店の店員さんに少し時間的迷惑をかけているかもしれませんが、
混雑時間をさけて練習に行くことで、許してください。
慣れれば速くなっていくので。

空いてる時間帯、機械にお金を入れるレジだと
別に妹(障害者)じゃなく、私とかでものんびりペースだと
隣のレジを開けて「次の方こちらで対応します。」と
店員さん1人で2つのレジ使ってたりするじゃないですか。

ああいう対応をしていただけるのは私もありがたいし、
妹や高齢の方とかも助かってると思うんですよ。
焦ると余計に時間かかっちゃって💦

…で、なんの話だっけ?٩( ᐛ )و
あ、そうそう。自立・自律の話ね。٩( ᐛ )و
違う違う。きょうだい児の将来の話ね(;・∀・)
いつもこの調子で話が分からんくなる

要するに、
無理だから、私が世話を焼いてあげないと💦
だから私は将来に自由がないの。この兄弟姉妹の世話を焼くから😓
という姿勢ではなく
こういう制度とああいう制度とあと本人にこれを覚えてもらって、
こうしておけば自力でなんとか生活できる。とか
本人と支援者でなんとか生活できる。とか
っていう環境を整えることに従事して(家族や施設やお役所がね)
きょうだい児が制限されない環境を作る必要があるんです。

なんせ私は妹大好きシスコン姉ですけど、
海外に働きに出ることも視野に入れて動いてますから。
親も「妹(障害児)がいるから、私(きょうだい児)が
日本にいなきゃ、地元にいなきゃってならないように
妹が一人暮らし(ヘルパーさんの支援は含む)とかグループホームとかで
生活できる方針で考えてる」
高校生の私に宣言しており、妹は当時中学生という状態。
そういう価値観で私は生きてきてますから、
きょうだい児が障害のある兄弟によって進路や将来に拘束?
それって努力や制度次第で解決できる話で、
失敗したときの言い訳や保険にきょうだい児を利用してない?
と思ってしまう相手もいたりします。


小学校の時の先生の家族の話を出します。
先生の末っ子さんがグレーゾーンだな~ってなって、
病院に行ったら、知的障害の診断つくよって言われたらしい。
その時に診断つけてもらったものの、療育手帳とかを申請するか悩んで
長男さんに相談したらしい。
そしたら「困ってるからグレーゾーンって言われたし、実際診断として障害児なんやろ。じゃあ支援とか制度とか受けられる方が楽に決まっとるやん。努力不足じゃなくて、苦手があるって診断されたならその方向に努力するのが正当じゃん。俺ら家族じゃできない手助けをちゃんとしてもらおうよ。」と言われたんだって。
先生はうちの息子えらい!!ってなったらしい🤣🤣

加えて、「制度とか支援とか受けられる限り受けといてよ。ずっと家族が見るなんて現実的じゃないんやから。」とも言われたらしく、
使える制度は使おうと決心して、障害児の母親として先輩である私の母に
いろんな制度のこと聞きに相談・連絡が来てた。

ここの長男さんも
ずっと見ていくなんて無理よ。
そうじゃなくできるために支援制度があるんやろ。
という姿勢だった。
きょうだい児が世話を焼かなきゃいけないなんて偏見なのよ。

世話を焼かないといけなくて将来の選択肢の幅が狭い…。
そう言って障害を持つ家族のために動いているきょうだい児にケアを…。
まあそういうフォローも現状は必要です。
だけどそれは偏見で、そこの支援に力を入れるより、
根本的な意識改善や障害者の自立へのフォローに力を入れて動くことが
真に【障害児者が兄弟姉妹にいることで不利益(ばかり)を感じた子ども(人)】
を救うことなんじゃないでしょうか。

 

〇まとめ

あまりまとまりのいいまとめではないけど。
今回のブログでは、前回のブログってどんな考え方から書かれてるの?
あのブログを通して訴えたかったことって?って部分を補足するために
私が知っているきょうだい児の訴え
きょうだい児を支援するのではない形で解決できるのでは?と書いたり、
きょうだい児という立場を利用して、わがまま言ってるやつもいるぞ!
と書いたりしました。

1万字を超えてしまって、本当に長いな~と反省しますが、
私の価値観はわかりにくいとリアルの友人たちに言われるので、
具体的な話を出して、かみ砕くことに専念しました。

きょうだい児=サポートの対象
障害児の兄弟=苦労をしなければならない
みたいな認識が
「きょうだい児」という単語が原因で広まってしまうことを
私は避けたいです。ただそれだけ。
兄弟に障害があることで、生活が制限されるなんて偏見だ
現実になってしまってる部分もあるけど、偏見が生み出した現実で悪循環なんだ
ってことを言いたいんです。
だから
「きょうだい児」の定義が
【障害児者が兄弟姉妹にいる人】とされていること
なのは絶対に許せないし

「きょうだい児」の定義が
【障害児者が兄弟姉妹にいることで不利益(ばかり)を被った子ども(人)】
では不十分だなって前回のブログで思ってて
これこそ偏見が生み出した現実だと思う。

だから
「きょうだい児」の定義が
【障害児者が兄弟姉妹にいることで不利益(ばかり)を感じた子ども(人)】
に変わっていってほしくて、そしてこの人数が減っていく社会になってほしいのです。

 

まだ、この話題については書くことが残ってるように思います。
でも今回のブログはここまでで。。。

ポンコツ姉٩( ᐛ )و